駆動輪に2本(前2本とか後ろ2本)だけに使用しているケースも見受けられますが、雪道でグリップ力の高いスタッドレスタイヤと夏用タイヤを併用すると、タイヤと接地面の摩擦力(グリップ力)に差が出るため、走行時やブレーキング時に危険が生じる可能性があります。
これは雪道に限らず乾燥路面でも同じです。つまり結論は4本とも同じ種類、同じ減り具合のタイヤを使用することが基本です。今はあまりいわれなくなりましたが、タイヤローテーションを定期的に行うのは、このためなのです。
高速走行では、種類の異なるタイヤを使用していることが事故原因のひとつになっているケースもあります。ルーフキャリアにスキー等を載せてハイスピードで走ると、空気抵抗が高まってクルマに揺れが生じ、走行安定性が失われます。このようなとき、タイヤのグリップ力の違いからクルマのバランスが崩れ、スリップしてしまうことがあるのです。このことは、タイヤのスリップ跡からも判断することができます。
事故を未然に防ぐためにも、スタッドレスタイヤに交換するときは、降雪の程度にかかわらず4本同時に交換しましょう。
雪道に欠かせないタイヤチェーンは、ワイドタイヤを装着したり、標準タイヤ&ホイールからインチアップしたりすると、タイヤとフェンダー、操縦・走行装置(ABS)などとの隙間が狭くなります。チェーンを取り付けて走れる隙間が十分になければ、走行中にそれらに影響を及ぼしたり、装置を壊したり、クルマを傷める場合があります。
まず、チェーンを取り付ける駆動輪側で、タイヤとフェンダーの隙間をチェックします。上下方向の隙間は、くるまが上下して隙間が変わるので、静止状態でコブシ一つ以上が入る隙間が必要です。前後方向の隙間は、ハンドルを左右いっぱいに切った状態で、手のひらが入る隙間が必要です。
タイヤハウス内に十分な隙間があれば、価格の安いラダータイプが取り付け可能ですが、狭い場合は、非金属チェーンか、ワンタッチ亀甲タイプチェーンになります。これより狭い場合は、取り付け不能です。タイヤ&ホイールを標準サイズに戻すか、メーカーで指定するチェーンを取り付けるしかありません。
タイヤ交換の際には、まずジャッキアップするタイヤの対角線のタイヤにタイヤストッパーを必ずかけます。取り外すタイヤのナットを少しゆるめておき、交換用タイヤを用意しておいてから、クルマをジャッキで持ち上げます。
タイヤを交換してナットを締めるときは、上のナットから順に対角線に締めていきます。このとき車載のクリップレンチに腕でしっかり体重をかけます。このとき足で体重をかけてはいけません。よく、クリップレンチの上にのってガンガンと踏みつける人を見かけますが、これは絶対にダメです。強く締めすぎたために、ナットを壊してしまうのです。交換時にはなんでもないようでも、走行時に路面からショックを受けた衝撃でナットが折れてしまうケースもあります。 実際、冬場のタイヤ交換時にナットを壊して修理工場に入庫する方が意外と多くいらっしゃいます。
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